谷間のカーニバル

フォルクローレをポピュラー音楽として広めたアバロス兄弟

『谷間のカーニバル』は、5人兄弟のフォルクローレ・グループ「アバロス兄弟 Hermanos Abalos」によるフォルクローレ

原題は『Carnavalito Quebradeño』(カルナバリート・ケブラデーニョ)。

Carnavalito(カルナバリート)とは、南米の一部の地域に伝わる伝統的な舞踊で、「小さいカーニバル」の意。Quebradeño(ケブラデーニョ)は谷間の男。

出典:ブログ「旅しながらやってます。」

『谷間のカーニバル』の音楽形式は、ワイニョ(ワイノ)と呼ばれる南米ペルー、ボリビアで盛んな形式で、同じくフォルクローレ『花祭り(ウマウアケーニョ)』や『コンドルは飛んでいく』の一部もワイニョ(ワイノ)に類似した形態が見られる。

【YouTube】Carnavalito Quebradeño - Kelo Palacios

【YouTube】Tino Brodard - Carnavalito Quebradeño

アバロス兄弟とは?

アバロス兄弟(Hermanos Abalos)とは、アルゼンチンで1939年に結成されたフォルクローレ・グループ「HERMANOS ABALOS Y SU CONJUNTO エルマーノス・アバロス・イ・ス・コンフント」。

その名の通りメンバーの男性5人は皆兄弟。当時比較的マイナーだったフォルクローレをポピュラー音楽として広めた歴史ある音楽グループ。2000年にメンバーの一人が亡くなるまで、60年に渡り音楽活動を続けた。

『谷間のカーニバル』を含め、作詞・作曲はピアニストのアドルフォ・アバロス(ADOLFO ABALOS)がほぼ一人でプロデュースを手掛けたとのこと。過去には自身のソロピアノアルバム「EL PIANO DE A ABALOS」もリリースされている。

関連ページ

有名なフォルクローレ
『コンドルは飛んでいく』、『ウマウアケーニョ(花祭り)』など、日本でも有名なアンデスのフォルクローレ特集
有名なラテン音楽・歌謡
マンボ、タンゴ、ボサノバ、フォルクローレなど南米大陸系の有名なラテン音楽