『Stardust』（スターダスト）は、1927年にホーギー・カーマイケル（Hoagy Carmichael）が作曲したジャズ。

1928年に英語の歌詞がつけられた。作詞は『ムーンライト・セレナーデ（Moonlight Serenade）』で知られるミッチェル・パリッシュ（Mitchell Parish/1900-1993）。

これまでに、ルイ・アームストロング、グレン・ミラー、フランク・シナトラ、ビリー・ホリディなど、数多くのアーティストによってカバーされている。ジャズのスタンダード・ナンバーとしても知られる。

中でも、ナット・キング・コールによるカバーは今日におけるスタンダードの一つとなっており、日本では1985年にトヨタ自動車の初代カリーナEDのCMソングとして使用された。

Love Is the Thing SACD ナット・キング・コール

歌詞の内容は、昔の恋人との楽しい日々の思い出をスターダスト（星屑）に例えた失恋ソングとなっている。

失恋ソングといっても悲壮感は漂っていない。むしろ主人公は、恋愛中の甘く素敵な思い出に浸って、もう一度心の中で恋心を温めなおそうとしているのかもしれない。

【YouTube】スターダスト Stardust

歌詞の意味・和訳（意訳）

『Stardust』

作詞：マイケル・パリッシュ（Mitchell Parish）

And now the purple dusk of twilight time
Steals across the meadows of my heart
High up in the sky the little stars climb
Always reminding me that we're apart

そして今　たそがれ時の紫の夕闇が
僕の心の草原を覆う
空の高みには　小さな星たち
僕らは離れ離れなんだと思い出す

You wander down the lane and far away
Leaving me a song that will not die
Love is now the stardust of yesterday
The music of the years gone by

君はあの道をさまよい
遠く離れてしまった
消えることのない歌を僕に残して
恋は今や　昨日の星屑（スターダスト）
過ぎ去りし年月の音楽

Sometimes I wonder how I spend
The lonely night
Dreaming of a song
The melody haunts my reverie
And I am once again with you

時々思う　僕はどれだけ
孤独な夜を過ごしてきたのか
夢見る歌の調べがもたらす幻想
そこで僕はもう一度あなたと共にいる

When our love was new
And each kiss an inspiration
But that was long ago
And now my consolation
Is in the stardust of a song

僕らの恋が始まった頃
キスで気持ちが高まった
でもそれは遠い昔のこと
今　僕の慰めは
あの歌の星屑の中にある

Besides the garden wall
When stars are bright
You are in my arms
The nightingale tells his fairytale
A paradise where roses grew

庭の壁のそばで
星が輝くころ
君は僕の腕の中
ナイチンゲールはおとぎ話を語る
バラが花咲く楽園の

Though I dream in vain
In my heart, it will remain
My stardust melody
The memory of love's refrain

けれどむなしい夢
僕の心に　残り続けるのは
僕の星屑のメロディ
繰り返す愛の記憶

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