バイクとドナドナ 買取・下取り

ドナドナドーナードーナー バイクを乗せて~♪

バイクとドナドナという一見何の関係もなさそうな二つのキーワードだが、ネット上のブログなどでは、長年連れ添ったバイクを買い取りや下取りに出す際のスラングとして比較的頻繁に用いられている。

使い方としては、買い取り・下取りに出すことを意味する「ドナドナする」といった能動態の動詞的な表現や、買取業者にバイクがトラックに乗せられて引き取られていく様子を「ドナドナされる」と受動態的に表現するケースなどがあるようだ。

「ドナドナする・される」の表現が用いられるのはバイクに限らず、長年使用した自動車や自転車など、いわゆる「愛車」を何らかの理由で買取りや下取りに出す場合に広く用いられるが、恐らく件数的にはバイク売却のケースで「ドナドナ」が用いられるのが最も一般的と思われる。

『ドナドナ』の歌詞に想いを重ねて…

その理由の一つとしては、実際にバイクが買取業者によってトラックの荷台に乗せられ引き取られていく様子が、フォークソング『ドナドナ』の歌詞で描写されている「子牛」のそれと重なるからであろう。

「ある晴れた昼下がり 市場へ続く道 荷馬車がゴトゴト 子牛を載せてゆく 可愛い子牛 売られてゆくよ…」

通勤やツーリングで長年使用した思い出のいっぱい詰まった可愛いバイクが、バイク王などの買取業者のトラックに乗せられて運ばれていく様子は、売り主にとっては、可愛い子牛が売られていく物悲しいフォークソング『ドナドナ』のシチュエーションそのもの。

photo: Cow bike by Nicolas Nova on flickr

荷台に乗せられ売られていくというシチュエーションだけでなく、バイクは見た目もどことなく子牛に似た可愛らしさがあるのかもしれない。海外には牛柄のバイクに仕立て上げた強者もいるようだ。

筆者はバイク乗りではないが、長年使用して体の一部のように愛着の沸いた大好きなものが、目の前でゆっくりとこの手から離れていき、そして二度と会うことができないなんてシチュエーションを想像したら、それだけで胸が苦しくなってきてしまう。

「バイクをドナドナする」「バイクがドナドナされる」といった表現には、「ドナドナ」というたった4文字のカタカナではあるが、バイク乗りの方々にとって、その中には言い尽くせないほどの大切な思い出・喜び・悲しみといった人生の物語がつまっているのだ。

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