くるみ割り人形 ドイツの伝統工芸品

アゴでクルミを砕く王様や兵士の姿をした木製の人形 

くるみ割り人形とは、文字通りクルミの殻を砕く道具として用いる人形のこと。一般的にはクリスマス向けのデコレーションの一つとして飾られることが多い。

テコの原理でクルミを砕く!

使い方は簡単。人形の口をパカっと開いてクルミを入れて、背中のレバーを使ってテコの原理でクルミの殻を砕くのだ。

くるみ割り人形の歴史は意外に古く、15世紀頃から既に存在していたとも言われている。兵士や騎士、王様の格好をしたものが定番で、クリスマスカラーの赤や緑が多く用いられるようだ。

発祥はドイツのザイフェン村

くるみ割り人形の発祥はドイツ ザクセン州のザイフェン村 (Seiffen)。ザクセン州はドイツの東の端にあり、南はチェコ、東はポーランドと接している。

ドイツとチェコの国境線には有名なエルツ山地(Erzgebirge)が広がり、くるみ割り人形をはじめとする数多くの独特で精巧な木材芸術で有名。エルツ山地木材芸術博物館もこの地方にある。

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