未完成交響曲 シューベルト

シューベルト(Franz Peter Schubert/1797–1828)

『未完成交響曲』(ロ短調 D759)は、シューベルト作曲による未完の交響曲。第2楽章まで完成され、第3楽章(スケルツォ)はスケッチまで仕上げられた状態で、文字通り「未完成」の作品。交響曲『未完成』とも表記される。

作曲されたのはシューベルトが亡くなる6年前の1822年頃とされ、意志半ばでで亡くなったのではなく、本人の意思で作曲が中止されてしまった「未完成」交響曲である。

第3楽章のスケッチまでの未完成作品ではあるが、自筆譜のままで演奏が十分に可能であることから、今日ではこの『未完成交響曲(ロ短調 D759)は、シューベルトの交響曲における第7番目の曲、すなわち『交響曲第7番』としてナンバリングされている。

ちなみに、「未完成」のまま放棄されたシューベルトの交響曲作品は、これ以外にも5曲確認されているという。

写真:ウィーン・ホーフブルク・オーケストラ(ウィーン王宮オーケストラ)による2007年コンサートの様子(出典:Wikipedia)

未完成の理由は?

未完成のままで放置された理由については諸説ある。一例をあげると、第1楽章(3/4)と第2楽章(3/8)に比べ、4分の3拍子のスケルツォがありきたりで妙味が薄れてしまったとする説や、第2楽章までで十分に芸術的に完成された作品と考えられたとする説などがあるようだ。

なお、未完成の第3楽章以降については、イギリスの音楽学者エイブラハムとニューボールド(Gerald Abraham and Brian Newbould)による補完盤が存在し、第3楽章のスケルツォはオーケストレーションが施され、第4楽章は、劇付随音楽『ロザムンデ』間奏曲が流用されている。

【関連ページ】 シューベルト『ロザムンデ 弦楽四重奏曲第13番』

【試聴】ウィーン・フィル創立150周年記念コンサート 1992年

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