サマータイム Summertime

ジョージ・ガーシュウィン(George Gershwin/1898-1937)

『サマータイム Summertime』は、1935年にアメリカで初演されたオペラ『ポーギーとベス』でヒロインのベスが歌う子守唄。

作曲者のジョージ・ガーシュウィンは、アメリカのポピュラー音楽・クラシック音楽の両面で活躍し、今日の「アメリカ音楽」を作り上げた作曲家として知られている。

ジャケット写真:エラ・フィッツジェラルド盤『Summertime』

黒人コミュニティの風俗をリアルに描いたフォーク・オペラ『ポーギーとベス(Porgy and Bess)』は、オール黒人キャストという意欲的な企画。ガーシュウィン自身は同作品を「アメリカのフォーク・オペラ」と評している。

その劇中歌『サマータイム(Summertime)』は、ポピュラーソングのスタンダードナンバーとして広く親しまれ、数千にも及ぶカバーが生み出されている。

ビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルド、マイルス・デイヴィスらによるジャズカバーもヒットし、現在ではジャズのスタンダードナンバーとして定着している。

また、20世紀を代表するロシアのヴァイオリニスト、ヤッシャ・ハイフェッツ(Jascha Heifetz/1901–1987)により、ヴァイオリン独奏用(ピアノ伴奏)に編曲されている。

【試聴】マリア・カラス Maria Callas - summertime

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影響を与えた黒人霊歌・ウクライナの子守唄

ガーシュウィン『サマータイム』については、主にメロディに関してガーシュウィンに影響・インスピレーションを与えたとされる楽曲が2曲存在する。

まず1曲目は、アメリカ黒人霊歌・スピリチュアルの名曲『時には母のない子のように』。オペラ「ポーギーとベス」との内容的関連性もさることながら、冒頭の「Sometimes I feel サムタイムズ・アイ・フィール」の歌詞とメロディが「サマータイム」と非常によく似ている。

2曲目は、ウクライナの子守唄『夢は窓辺を過ぎて』。1920年代のニューヨークで行われたウクライナ国立合唱団による公演で同曲が披露され、ガーシュウィンがそれを聴き影響を受けた可能性があるという。

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