交響曲 ショーソン 変ロ長調

エルネスト・ショーソン(Ernest Chausson/1855–1899)

『交響曲 変ロ長調』作品20は、フランスの作曲家エルネスト・ショーソン(Ernest Chausson/1855–1899)が生涯で完成させた唯一の交響曲。1891年初演。

ショーソンは若い頃、親の影響で法律を学んでおり、将来は法廷弁護士として活躍することを期待されていたが、ショーソン自身は法曹の世界には興味が沸かず、24歳になってパリ音楽院に入学し作曲を学び始めた(一年で退学)。

写真:フランスの動物園とぞうさん(by shima family.com)

【試聴】 ショーソン 交響曲変ロ長調 第3楽章

ショーソンはあまり多作ではなく、44歳の時に事故で亡くなるまで40曲ほどしか作曲していない。歌曲が多く、管弦楽曲はごくわずか。唯一の交響曲である本作品は親友の画家アンリ・ルロルに献呈されている。

パリ音楽院での恩師セザール・フランクの影響もあり、『交響曲 変ロ長調』では当時フランク楽派に主流だった3楽章制が採られており、各楽章には次のような発想記号が添えられている。

第1楽章 Lent - Allegro vivo

ラン(緩やかに)〜アレグロ・ヴィーヴォ

第2楽章 Très lent

トレ・ラン(きわめて緩やかに)

第3楽章 Animé

アニメ(快活に)

童謡『ぞうさん』との関係は?

ショーソン『交響曲 変ロ長調』第3楽章の一部のメロディは、日本の作曲家・團 伊玖磨(だん いくま)による童謡『ぞうさん』と似ているとの指摘がなされることがある。

確かに、意識して聞かなければ聞き流してしまうほど僅かに登場するメロディだが、一度意識してしまうと、もう『ぞうさん』以外には聞こえなくなってしまうぐらいのインパクトがある。

ぞうさん』とショーソン『交響曲 変ロ長調』との関係性はともかくとして、この偶然の一致がショーソン作品への呼び水になるのであれば、それはそれで意義を見出せそうだ。

ご興味のある方は、頭の中で『ぞうさん』を思い浮かべながら、是非ともご自分の耳で確かめてみていただきたい。

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