ボッケリーニのメヌエット

18世紀イタリアのチェロ演奏家ボッケリーニによる代表曲

『ボッケリーニのメヌエット』は、イタリアの作曲家ルイジ・ボッケリーニ(Luigi Rodolfo Boccherini/1743-1805)による弦楽五重奏曲ホ長調(G275)第3楽章の愛称。

写真は、ボッケリーニが生まれたイタリア・トスカーナ州ルッカの街並み。ちなみにオペラ作曲のプッチーニもルッカ出身(生家がプッチーニ博物館となっている)

【YouTube】ボッケリーニのメヌエット

楽章構成

ボッケリーニ『弦楽五重奏曲ホ長調』(G275)は、その名の通り通常の弦楽四重奏曲にチェロをもう1艇加えた構成が採られた楽曲であり、以下の4楽章から成る。

第1楽章

Andantino mosso(アンダンティノ・モッソ/速めのアンダンテ)

第2楽章

Allegro con spirito(アレグロ・コン・スピリート/快活に速く)

第3楽章

Minuetto (メヌエット)

第4楽章

Rondo(ロンド/輪舞曲)

ピアノ向け編曲で人気に

第3楽章のMinuetto(メヌエット)が『ボッケリーニのメヌエット』として親しまれている楽章であり、ボッケリーニの全作品中でも特に知名度が高い。

「メヌエット Minuetto」は後世のフランスを中心に人気が高まり、さらにピアノ向けに編曲されるなどして、様々な形で独立して演奏される機会が増えていった。

なお、ピアノ曲としての『ボッケリーニのメヌエット』楽譜については、全音楽譜出版社から「ピアノピースー057 メヌエット/ボッケリーニ」が出版されているほか、ヤマハが運営するオンライン楽譜ダウンロードサービス「ぷりんと楽譜」でも中級向けのピアノソロ楽譜が入手できる。

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